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小さなことからコツコツと

なかなか歌がうまくならない?

私もまだまだですし、これといってレッスンを受けたわけでも何でもない我流ですが、私なりに分かったこととして、いくつかのステップを踏んで繰り返さないことには、上達しないということです。

たんに何度も歌えばいつかはうまくなるだろうと考える人もいると思いますが、よほど歌の感性が高い人で無い限り、それは無理ではないかと思います。

私が考えたステップは以下です。

ー メロディーと歌詞を覚える
ー 歌詞に合わせて感情を込める
ー 良質な音程で歌う
ー クオリティを上げる
ー 数をこなす(できるならステージで)

まずはメロディーと歌詞

やはりまずはメロディー、そして歌詞を覚えます。

覚えられるなら全体を一度に覚えたらいいのですが、無理しなくていいです。
小さく切って覚えればいいのです。

私の場合、古めの歌だと、似たようなメロディーの繰り返しがあるので、そこで一旦切って覚えます。
たとえば、1,2番、クライマックスみたいなところで切って、1,2番はだいたい同じメロディーだったりするので、1,2番のメロディーを覚え、それからクライマックスのメロディを覚えます。
歌詞は、できるならメロディーに合わせて覚えるのですが、どうしてもメロディーだけが先行すると思います。そんなときは無理せずに歌詞は後から覚えます。
中でもサビは特に大事ですから、そこは音程やテンポも正確に覚えます。

最近の若い人の曲だと、1,2番の切れ目が分からないとか、同じパターンの繰り返しが少ないので、ものすごく覚えるのに苦労して時間もかかりますが、こういう時は、さらに細かめの単位で覚えます。
この1小節のメロディーだけ、とか、さらに1小節の最初の歌詞だけ覚えられない とか、よくありますが、まずは完璧は目指さないようにしています。

実は、上の方法で歌詞を徐々に覚えていくことが、別記事で述べた「マスク内ブレス練習法」とよく合います。
歌にがっつりした時間や場所が持てない人でも、毎日のほんの数分のスキマ時間を使って、いつでも覚えた範囲の歌のブレストレーニングができてしまうので、あとは積み重ねをするだけになります。

さらに、私が重要だと気づいた点として、「アカペラで歌詞をつけて歌う」ということです。イヤホンをして曲をかけて歌うのではなく、あえて、何も曲をかけずにアカペラで歌います。
曲をかけて練習したあと、いざ本番のカラオケで歌うときには、歌詞を必死で追いかけたり、ここの音程はどうだったけ?といったような迷子になることがあったためです。
おそらくこれは人間が、オウム返しをするように真似て学習するからだと思います。
それが証拠に、他の人が歌っているそばで、少しだけ遅らせてついていきながら即興で歌うことって、かなりできてしまうんですよね。でも、その後はほとんどメロディも歌詞も忘れしまってるんです。
これだと記憶には定着しないんです。

ということで、私はとにかく上のようなやり方で、毎週1、2本の歌のレパートリーを70%程度の完成度で準備して、カラオケ喫茶のステージで試し歌いして、結果を持って帰ってブラッシュアップするというルーティーンを繰り返してます。
私は現役サラリーマンで在宅ですが、在宅ゆえに家事もあって、がっつりと練習する時間は意外と持てないし、歌える環境も設備も無い身です。そんな私でも無理なく続けられるペースなのです。

歌詞に合わせて感情を込める

私が若いころは、口ずさんでいるうちに、いつしか知らない間に歌詞を覚えていたという記憶がありますが、よくよく考えると、歌詞に感動を覚えて、それから覚えていたようです。
なので、その反面、歌詞に感動を覚えず、刺さらない歌は、そもそも歌わないとか、練習しても覚えが極めて悪かったです。
例えば私の場合は、高校生ぐらいまでは、恋愛系は奥手で、他に情熱を注いでいたものがあったので、恋愛系の歌は刺さらず、当時は聴いてもいませんでした。
今では恋愛も含めいろんな経験を重ねてますし、ドラマ鑑賞にも没頭してるので、歌詞の描く情景が人生の一部として映ります。

ということで、経験した時の情景、経験していなかった場合でも、歌詞が描く情景を想像して、自分がそのドラマに没入しているかのような気分で、感情を歌詞に乗せてしまえばいいと思います。
その反面、今ひとつ気分が乗らない歌は、途中まで出来ていても多分それ以上良くならないと考えて、歌うことを辞めてもいいかと思います。

良質な音程で歌う

難しいですねえ。。。音感のいい人や声質がクリアな人には簡単にできることなんでしょうが。

私も微妙に音程が外れるタイプで、カラオケ採点では80点台が多く、あまりいい点は出ません。
でも気にしません。聴いてる人の反応が良くて、自分が自分の声の良し悪しを確認できていて、そこそこ満足できればいいので。
なので採点バトルはカモになる可能性があるので、遊びならやりますが、真剣バトルなんてやりたくもありません。

ただ、上にも述べましたが、「聴いてる人の反応が良くて」、「そこそこ満足できればいい」がミソだと思っています。これが「良質」の中身で、聴衆と自分にとって良い質という意味です。
自分の満足感に直結しますし、周囲の承認欲求も含めて満たせます。

ここで一つ問題になるのは、自分がどうしても出せない音程に直面したときです。

「低い音程が出せない」というのはレアケースで、最もタチが悪いようですが、私は遭遇したことないので断言できません。ただ、「低い声が出せる人は高い声も出せるが、逆は不可」という話を耳にしたことがあり、あきらめたほうがいいのかもしれません。(いつか方法を見つけたときは記事を修正します)

「高い音程が出せない」は、まずは裏声で対処してしまいます。
突然裏声に変わると下手になることが多いので、恥ずかしいしやりたくないでしょうが、そこは我慢してメゲずに、「はは。。。汗」と笑ってやり過ごして、練習を繰り返すようにします。
まちがっても、これをきっかけに、「歌いやすくキーを変える」はやらないのが正解だと思っています。
キーを変えず裏声で突き通す理由は、別記事で説明しますが、各種のプロの情報によると正解のようで、私もそうやって地道にクリアしています。

クオリティを上げる

裏声でひとまず進めると前節で述べてますが、裏声は、できればミックスボイス化するのがいいです。そして、良質なロングトーン、ビブラートなどを加えます。

裏声のミックスボイス化は、素質のある人以外は、おそらく早晩のうちには無理です。別記事で執筆します。私もまだなかなかうまくできてませんが、50代であっても効果は出てきているので、それがお伝えできればと思います。
ロングトーンはまさにブレスコントロールを練習することで鍛えるべきものです。強めに発声しながらも息を吐きすぎないよう長く続かせるように練習をします。息継ぎのタイミングを見つけて、そこで息を補充することも必要になります。
ビブラートは、口やのど、横隔膜をゆらすことでできるので、その練習をします。ただ、プロの方は横隔膜をゆらすそうで、そうすることでわざとらしくかけたビブラートにならず、自然なビブラートがかかるからだそうです。
私の場合は、迫力のある歌を重視しているので、横隔膜をできるだけ使うようにし、時折、口やのどできかせるように練習してます。口やのどできかせるのは比較的簡単ではあるのですが、迫力がどうしても劣る感じがします。

数をこなす(できるならステージで)

とにかく数をこなします。
私の場合は、人前で歌う前に、まず20回ぐらい練習します。ここまでのステップが全部できあてから20回ではありません。ここまでのステップをこなしながら20回です。
だんだんとステップを進めながら数をこなす理由は、手戻りが大きくなったり、挫折しないためです。出来が悪いと恥ずかしいという気持ちは正直ありますが、これを恥ずかしいと感じず、胆力を磨くためだと自分に言い聞かせてます。胆力がつけば、本気で歌った時に失敗しても傷は浅いのですが、それと同時に、本気で歌うときに真剣にもなれたように思います。

まとめ

簡単に歌えそうに思える歌でも、順を追って、時間をかけて練習が必要です。
それに、同じアーティストの歌で、高い音程の歌が歌えたとしても、低い音程の別の歌が歌いやすいかというと、そうでもないです。
たぶん、低い音程にしたぶん、しっとりと優しく歌わないといけないとか、歌それぞれの表現の仕方が違うからではないかと。
ということで、早く歌えるようになりたい気持ちはわかりますが、その気持ちは少し抑えて、
「小さなことからコツコツと!」です。

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